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March 08, 2009

SESSION #176 「高橋尚子の笑顔」

名古屋の春の風物詩、名古屋国際女子マラソンの日。

天気もよかったので沿道で観戦。

オリンピック・イヤーで無いにも関わらず、例年よりもなんだか観戦している人が多いのはやはり「ありがとうラン」に臨む高橋尚子を見たいがためなんだろう。

ここ数年、テレビや新聞で目にする高橋尚子からは、シドニー五輪の頃のような明るい表情を見ることは無かったのだが、今日の走っている姿は本当に楽しそうで、それを見る沿道の人たちもみな一様に笑顔だったのが本当に印象的だった。

かつて日本では、寡黙で努力家で根性があり困難を乗り越えて、その先に涙のゴールが待っているという、いわば「あしたのジョー」のようなアスリートが美徳とされていた。

しかし、高橋尚子がシドニー五輪で優勝しその直後のインタビューで答えた

 「すっごく楽しい42キロでした!」

という言葉によって、長距離競技は苦しく困難を乗り越えることが目的であったような時代の終焉をむかえ、「スポ根」というは過去のものになったのだと思う。

事実、その五輪のあとからは走ることを楽しみとする「市民ランナー」という人たちが激増したわけだから。

当時は異論もあった国民栄誉賞も、今日の笑顔の走りを見た人ならばおそらく否定的に思う人はほぼ皆無であろう。

マラソン選手としてのピーク期間は短かったかもしれないが、これほど国民に影響を与えるようなランナーはもしかしたらもう出てこないのかも知れない。

早春の名古屋で見た高橋尚子の笑顔はそれほどまでに明るく、まぶしかった。
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けど・・・やはり自分は長距離走は苦手である。

どれだけ走っても「すっごく楽しい・・・」という気持ちは、おそらくわからないだろうなぁ。

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