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March 06, 2005

SESSION #054 「同じ誕生日」

ボクの誕生日は9月27日。 秋に生まれた天秤座。

同じ日に生まれた有名人に岸谷五朗や、横綱・朝青龍に中日ドラゴンズの川相選手、将棋の羽生善治。 それからイタリア代表のサッカー選手フランチェスコ・トッティは年齢もまったく同じ1976年の9月27日生まれ。 なかなかの顔ぶれです。

さて、これがボクの好きな競馬の世界でとなると。 動物というものは普通はどの種属でも繁殖期というものがあり、春なら春にコドモが生まれるように本能が働いているわけで、人間のように年がら年中どの季節にもコドモが生まれるなんて事態は無かったりします。 たいていの動物はコドモが生まれる季節は春なんです。

特にサラブレッドなんかは3歳くらいまでは年齢ごとに世代の区切りをつけ、同じ年齢の馬同士でしか走らせないため、繁殖にあてる季節をしっかりと決めてあるので日本中のどこの牧場に行っても、早くても2月くらいから、おそくて6月のまでの間にしか仔馬が生まれないようにコントロールしながら生産されてます。

そんなわけで、残念ながら自分と同じ9月生まれの競走馬とか天秤座のサラブレッドなんてのは普通に考えても存在しないものです。 4月生まれや5月生まれの競馬ファンが自分と同じ誕生日の馬を見つけては応援しているのを、昔から密かにうらやましいと思いながら悔しい思いをしてきました。

ところが去年の秋、名古屋競馬場で見つけてしまいました。 ぼんやりと見ていた競馬新聞に小さく書かれていた9月27日生の文字。 その日がデビュー戦の一頭の牝馬、名前はナツノビリーヴ。

054タネを明かすと、この馬は実はオーストラリア生まれなんです。 南半球では日本とは季節が半年ずれるためサラブレッドの繁殖シーズンはだいたい8月から12月のあいだとなり、このように9月生まれっていう馬が普通に存在しちゃうのです。

ただ、前述のように競馬というものは同じ年に生まれた馬同士で走らせるので、同じ2002年生まれのサラブレッドでも2月に生まれた日本産よりも南半球生まれの馬は半年ほど誕生日が遅いわけだから、そのぶん成長するのも半年遅れ。

体が成長しきるまでの年齢が幼いうちは、どうしても北半球生まれの馬たちより不利な状況であるにもかかわらず、そのナツノビリーヴはその日のレースで5馬身の差をつけて圧勝のデビュー。

さらに今週の水曜日、おなじく名古屋競馬場に行ったらまたしてもこのナツノビリーヴは走っておりそこでもまた他の北半球生まれの馬たちを相手にみごと勝利。 これにはもううれしくてうれしくて。

過去にも南半球生まれの馬が日本で走っていた例はありましたけど、存在としてはごく稀で、しかも誕生日が自分と同じ馬が日本の競馬場で走っているのを見るのは初めてだし、もしかしたらもう二度とお目にかかることはないかもしれないです。

今後どこまで出世してくれるのか。 それはわからないですが競馬ファンになってから約15年、ようやく出会えた同じ誕生日の競走馬を今後も大いに応援していきたいです。

(写真:2002年9月27日生まれの競走馬ナツノビリーヴ。名古屋競馬場にて)

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