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February 24, 2005

SESSION #051 「奇跡の地 幌舞駅」

JR幾寅駅高倉健の主演で映画化された浅田次郎原作の直木賞受賞作品「鉄道員」。 そのお話の舞台となっているのはかつて炭鉱街として栄えていたた「幌舞」という名の北海道の山の中にあるローカル線の終着駅。 この幌舞駅はあくまで物語に登場する架空の地名で、おそらく夕張あたりがそのモデルになっていると思われます。

その架空の駅を舞台にした小説を映画化するにあたって、ロケ地として選ばれたのが南富良野町にある幾寅駅というところ。 ここは撮影で使われたオープンセットの街並みや駅舎が撮影終了後もそのまま保存されているということで観光シーズンには多くの人が訪れる場所となっています。

高倉健が大好きな自分にとってはどうしても一度は訪れてみたい場所。 しかもどうせ行くならば物語と同じ季節である冬に行くに限ると思い、雪の中を一両編成のローカル線に揺られ、いざ奇跡の地・幌舞を目指すことに。 ちょうどその日の北海道地方は低気圧の通過で大雪の気候。 あと一駅で目的の幾寅駅というところで積雪のため列車が立ち往生。 約一時間ほどの除雪作業ののちようやく列車が動き出し、なんとか鉄道員の舞台・幾寅駅に到着です。

駅に降りてみると、雪に埋もれて真っ白な光景は映画に出てきたあの幌舞駅そのもの。 感動に浸りながら駅舎の外に出てみれば、あの映画の街並みがしっかりとあるではないですか! ここで志村けんが酔っ払っていたんだなとか、あそこから広末涼子が歩いて来たんだなあと一回り見ていたところ、ボクと同じ列車から降りた初老の男性も遠目に映画の建物を見ていました。

その人はむかしこの近くに住んでおり、今回は観光では無く、来月で廃校になるこの町の小学校まで式典と同窓会に出席するために横浜から来たと話していました。 「50年ぶりに通学路を歩いてみますよ。」と、そう言って雪の降る街へと消えていく背中をみて、あぁこれを郷愁というのだろうなと感慨にひたりながら、自分もまたふたたび反対方面へむかう列車に乗りこの駅を立ち去りました。 あの男性にも「鉄道員」のお話みたいに奇跡のような出来事がありますように、自分にも次の目的地である帯広の競馬場で奇跡がおきますように、そう心で祈りながら。

次は夏にでももういちどこの駅を訪れてみたいなぁ。

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